どのくらい必要なんだろう?少なくてもいいんですか?
支払金額にも影響する!頭金はとっても重要
住宅ローンを借りて家を購入するとき、非常に重要なのが「頭金をどれだけ準備できるか」ということです。
家の購入を検討している人の中には、「いくらまでの物件なら買っても大丈夫なんだろう?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
実際に最も大切なことは、購入する物件の価格そのものよりも、「借入額が返済可能か」どうかということです。
そこには、頭金としてどれくらい準備できるかが大きく関係してきます。
借入額が増えるほど支払利息も増える
たとえば年収700万円の人が5000万円の住宅の購入を検討している場合をイメージしてみてください。。
もし頭金として3000万円準備できている場合、借入額は2000万円ですから、問題なく住宅ローンを返済できるでしょう。
しかし、もし頭金なしの状態で5000万円のローンを利用するとしたら、返済に不安が生じます。
住宅ローンの返済は30年、35年と長期にわたるものですので、借りる金額が大きくなるほど、支払利息も大きくなっていきます。
頭金をどれだけ準備するかによって、利息の金額も大きく変わってくるということです。
繰り上げ返済をして支払利息を軽減するという方法もありますが、最も利息を軽減する方法は、頭金をできるだけ多く準備して借入額を抑えるということです。
頭金の額によって利息がこんなに変わる!
では、実際に頭金の金額が変わると利息の金額がどれだけが変わってくるのかをシュミレーションしてみましょう。
物件価格;5000万円
金利:3.0%
返済期間:35年
こちらの条件の物件を購入するとして、以下の4パターンで返済額がどう変わるか見てみます。
- 頭金ゼロ
- 頭金500万円
- 頭金1000万円
- 頭金1500万円
それぞれ表にまとめてみるとこんな感じです。
(1)頭金ゼロ | (2)頭金500万円 | (3)頭金1000万円 | (4)頭金1500万円 | |
---|---|---|---|---|
借入額 | 5000万円 | 4500万円 | 4000万円 | 3500万円 |
月々の返済額 | 19万2425円 | 17万3183円 | 15万3940円 | 13万4698円 |
総返済額 | 約8080万円 | 約7770万円 | 約7460万円 | 約7150万円 |
うち利息 | 約3080万円 | 約2770万円 | 約2460万円 | 約2150万円 |
このように、(1)頭金がゼロの場合と(3)頭金1000万円では、月々の返済額が3万8485円(19万2425円~15万3940円)、支払利息の総額では約600万円も違ってきます。
さらに、(4)1500万円の頭金を準備することができた場合、月々の返済額が5万7727円( 19万2425円~13万4698円)、支払利息はなんと約1000万円も違ってきます。
頭金の金額によって、支払総額もこんなに大きく変わってくるんです。
もし自分で頭金が用意できないということであれば、両親から資金援助を受けるというのも方法のひとつです。
家の購入に関しては、両親からの資金援助には優遇制度があります。
また、両親にとっても援助するメリットはかなりあります。
預金金利より住宅ローンの金利のほうが高いため、定期預金に預けているだけなら、住宅ローンの援助に回した方がお得なのです。
子どもになんとなくお金を渡すのを好まない両親でも、家の購入であれば援助してもらえる場合も多いのではないでしょうか。
どのくらい用意できるのかを、事前にチェックしておきましょう。
住宅購入時に必要な費用を確認!
頭金は2割程度用意しよう
一般的に、住宅ローンの頭金は物件価格の2割を目安に準備すると良いと言われることが多いです。
金融機関によっては、頭金が2割に満たなくても8割以上の融資をすることがありますが、頭金を少なくしてのローンを組むことはおすすめできません。
どうしても頭金が2割用意できていない状態で購入するのであれば、リスク対策として、購入後は計画的に預貯金を増やして返済する努力をしなければなりません。
頭金のほかに諸費用は1割程度用意しよう
頭金以外で必要になるのが諸費用です。
諸費用は、どんな物件を取得するのかによって金額が大きく変わりますが、たとえば新築マンションや建売住宅の場合、取得にかかる費用とローン契約にかかる費用で、物件価格の3~5%。
さらに中古住宅の場合は仲介手数料もかかるため6~8%程度かかります。
そのほかにも、引っ越しにかかる費用や、家具などを新しく購入するための費用も合わせて、物件価格に対して1割程度の金額を用意しておくと安心です。
また、新築一戸建ての場合だと、地鎮祭や上棟式の費用も支払う必要がありますし、水道引き込みや外溝工事の費用がかかることもあります。
当初の見積もりにこれらの費用が含まれているのかどうかを、ハウスメーカーや工務店にあらかじめよく確認しておくことが大切です。
意外と大きな金額になるため、後から気づいて現金の工面に苦労するということのないように気をつけましょう。
手元に200万円程度は残しておこう
頭金と諸経費を支払ったら、手元に残った預貯金額はゼロ……なんて事態にならないように気をつけなくてはいけません。
収入が減ったり、家族が病気になったり、予想外の臨時出費といった「いざというとき」のために現金は必要です。
家計の状況にもよりますが、少なくとも200万円は残しておくのがいいと思います。
予算が厳しい場合は、「生活費の6か月分」を目安にしましょう。
200万円も貯蓄が残らない価格の物件を購入したいなら、購入した後にコンスタントに貯蓄を増やす見込みがあるということが前提条件です。
残る貯蓄が100万円以下だったり、購入後の家計がギリギリになりそうな人は、購入時期をもう少し先に延ばして、自己資金を貯めてからの方が良いでしょう。
このように、マイホーム購入時に必要なお金は、2割の頭金と1割の諸経費を合わせて「物件価格に対して3割」が目安。
それにプラスして手元に残す最低200万円程度の貯蓄です。
合わせると、かなりまとまったお金が必要ということが分かりますね。
「2割も頭金がなくても買えるのに……」と思う人も多いかもしれません。
しかし、住宅購入後のローン返済の負担を考えると、頭金は十分用意しておくことをおすすめします。
また、頭金をコツコツと貯めることは、ローン返済の練習にもなりますよ。
頭金の額はこうやって計算しよう
実際に今、頭金として用意できる金額ってどのくらいなんだろう?と思ったら、手持ちのお金から計算してみましょう。
預貯金額から、諸費用と手元に残すお金を引いた金額が頭金に充てられる金額になります。
たとえば、貯蓄が1000万円あったとすると、いざというときのお金を200万円残し、諸経費はざっくり200万円とすると、頭金に充当できるのは600万円になります。
意外と少なくなりますね。
親から援助や借り入れを受けられる場合は、その金額も足します。
自分の家計のケースに当てはめて、繰り返し計算してみましょう。
頭金を上手に貯めるためのちょこっとポイント
頭金はたくさん準備するほどローンの返済が楽!
だからといって、まとまったお金を多く用意するのは大変なことです。
そんな頭金を、少しでも多く貯めるためのちょっとしたコツを2点ご紹介します。
短期集中で貯蓄を増やす!
頭金を払うのは物件の引き渡しのタイミングです。
なので、施工前のマンションを購入した場合、約1年の時間的猶予があるのです。
レジャー費や食費を中心に削り、節約して計画的に貯蓄する努力をしてみましょう。
家庭の状況によっては、車を処分するという奥の手もあります。
価格が高騰するガソリンを初め、車の維持にはお金がかかります。
車を手放せば、駐車場代、自賠責保険、自動車保険、税金、車検などの費用もなくなるため、家計が大幅に改善されます。
頭金を実際に支払うまでの期間に、できるだけ支出を減らして貯蓄を増やしておきましょう。
サラリーマンなら財形貯蓄で頭金づくり
サラリーマンで会社に制度がある場合は、コツコツ貯める財形貯蓄は迷わず利用しましょう。
「財形住宅貯蓄」は、名前の通り住宅取得にメリットがあるタイプで、住宅購入・増改築などの費用づくり専用の貯蓄です。
本来なら利子への課税が20%ありますが、それが免除されて利子分がまるまるもらえるので断然お得です。(元利合計500万円までが対象)
「一般財形貯蓄」や「財形年金貯蓄」をすでに利用している場合でも、積立残高の10倍の額(上限4000万円)まで財形住宅融資の利用も可能です。
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まとめ
- 頭金の金額によって支払う利息の金額が大きく変わる!
- 住宅購入時には、①2割の頭金、②1割の諸費用、③いざというときの貯蓄を用意
- 自分の家計では頭金がいくら用意できるか事前にチェックしておこう
住宅ローンを借りるなら「一括仮審査」が絶対オススメです。
住宅ローンをどの金融機関で借りたらいいのか?
色々調べて比較して、一番良い金融機関を選びたいですよね。
でも……
住宅ローンの審査には、仮審査と本審査の2段階があります。
もし仮審査に落ちてしまったら、その時点でその金融機関からは借りられません。
そうなったら、せっかく悩んだ時間が無駄になってしまいますよね。
こんなふうにならないために、一括仮審査がオススメなのです。
一括仮審査って?
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