忘れがちな諸費用もチェック!
マイホームを購入するときは、物件価格=予算と考えてしまっては全然足りません。
ローン保証料や税金、融資手数料など、さまざまな諸費用を払わなければなりません。
住宅購入にあたって支払う諸費用には、主に以下のようなものがあります。
マイホーム購入時にかかる諸費用
ローン保証料:ローン申込み時にローン保証会社に支払う費用
事務手数料:ローン申込み時に借入先の金融機関に支払う費用
団体信用生命保険保険料:返済中の死亡や事故に備えて加入する生命保険の保険料
火災保険保険料:返済中の火災などに備えて加入する損害保険の保険料
地震保険保険料:返済中の地震に備えて加入する損害保険の保険料
印紙税:契約書を取り交わす際に収める税金
登記費用:登記をしたときに収める登録免許税と、手続きを依頼する司法書士の手数料
不動産取得税:不動産を取得したときに収める税金
消費税:不動産購入にあたって生じる消費税
仲介手数料:中古物件を購入した際に仲介業者に支払う費用
住宅ローン代行手数料:住宅ローンの手続きをしてもらった不動産会社に支払う費用
修繕積立一時金:マンション購入時に、将来的なマンション修繕のために支払う費用
水道分担金:住宅に水道を引くために自治体に支払う費用
調査費用:戸建て住宅を購入した際、検査機関に建物調査を依頼するときに支払う費用
適合証明書発行費用:フラット35利用時、利用基準を満たしていることを証明するための書類の発行費用
諸費用は物件価格の1割を用意
物件の代金以外に税金や手数料などの諸費用がかかりますが、これらの費用のために準備するべき金額は、目安としては物件価格のおよそ3~6%です。
それに加えて、家具や家電を買い替えたり、新居のカーテンやエアコンを取り付けたりする費用、引っ越し代なども考慮すると、物件価格の1割程度の金額を想定しておくといいでしょう。
これらはまとまった出費になるので、頭金と合わせてあらかじめ用意しておかなくてはなりません。最初に諸費用を支払うことも視野に入れながら、資金計画を考えていく必要があります。
諸費用を抑える方法は?
必要になる諸費用やその金額・支払い方法は、どんな住宅ローンを選ぶかによって変わります。
そして、諸費用は工夫次第で減らすことができます。
通常は契約時に一時金でまとめて払うものが多いのですが、種類によっては、金利に上乗せして支払う方法が選べるローンもあります。ここが住宅ローン選びを左右する重要なポイントになります。
たとえば、フラット35や一部の民間ローンではローン保証料がかからないものがあります。また、住宅ローンを借りる際に加入しなければならない火災保険や生命保険の保険料が無料になるローンもありますし、キャンペーンで事務手数料などの割引をしているローンもあったりします。
注意ポイント
融資手数料や登録免許税、登記手数料など、ローン契約ごとにかかる費用に関しては、はんはんプランの場合は倍かかってしまいます。
諸費用に限っていえば、まとめて借りた方がお得ということです。
1.諸費用のなかで―番大きいローン保証料
マイホーム購入時にかかる諸費用の中で、特に大きな割合を占めるのがローン保証料です。
ローン保証料とは、簡単に言うと、万が一ローンを返済できなくなったときに備えて、ローン保証会社にあらかじめ支払うお金のことです。
連帯保証人を立てずに住宅ローンの申し込みをする場合に支払います。
ローン保証料の形はさまざま
ローン保証料の支払い方法には、一括前払い型と利息組み込み型の2種類があります。
一括前払い型
ローン契約時に保証料をまとめて支払う方法。
利息組み込み型
ローン保証料をローンの金利に組み込んで支払う方法。返済期間中、0.2%程度を金利に上乗せして払います。
利息組み込み型はまとめて支払わないため、住宅購入時の負担を減らすことができます。
ただし、総返済額は一括前払い型に比べて利息組み込み型の方が多くなってしまいます。
ローン保証料の金額は、
・金融機関がどこの保証会社を利用しているか
・融資額
・返済年数
・返済方式
などによって左右されます。
また、一部には保証料無料のローンもあります。
注意!ローン保証料を払っても返済は免除されない
万が一ローンの返済ができなくなったときには、保証会社が契約者の代わりに残債を支払うことになっています。
しかし、返済が免除されるというわけではありません。
ローン保証会社は残債を返済した後、契約者のもとに資金を回収しにきます。
つまり、ローン保証会社は、契約者に代わってローンを肩代わりしてくれているに過ぎないのです。
ローン保証料は、ローン契約者のためのものではありません。金融機関がリスクを負わないために契約者が支払っているものなのです。
ローン保証会社に支払いができなければ、住宅を競売や任意売却で処分して返済しなければなりません。
2.住宅ローンの手続きにかかる手数料
住宅ローンの手続きをする際にかかるのが、事務手数料や住宅ローン代行手数料です。
これらは支払先の金融機関や不動産会社によって金額が異なるため、事前によく確認しておきましょう。
金融機関に支払う事務手数料
金融機関に支払う事務手数料の支払い方法には以下の2つのパターンがあります。
・契約時に3万~5万円程度を定額で払うパターン。
・融資額の1~2%など、融資額によって異なる金額を支払うパターン
注意ポイント
注意したいのは、後者の場合。
融資額によって手数料の金額が変わってしまうので、金額が見えにくいところがあります。
たとえば、融資額3,000万円、事務手数料のレートが1%だった場合、事務手数料は30万円と思いのほか高額になってしまいます。
一部金融機関が取り扱う民間ローンの中には、事務手数料が無料のものもあります。
また、フラット35は、取り扱う金融機関によって手数料が異なります。
不動産業者に支払う代行手数料
住宅ローンの手続きを住宅購入先の不動産会社に任せた場合、住宅ローン代行手数料がかかることがあります。
住宅ローン代行手数料は、不動産会社によって金額が異なり、請求されない場合もあります。
金額は10万円程度が一般的ですが、中には50万円といった法外な費用を請求する不動産会社もあります。
あまりに高額の代行手数料を請求された場合は、その業者からの住宅購入を検討しなおすことも必要です。
そのためにも、費用は事前によく確認しておきましょう。
3.団体信用生命保険の保険料
住宅ローンの返済が免除になる生命保険
団体信用生命保険(団信)は、住宅ローンを借りて家を購入した人だけが加入できる生命保険です。
契約者が死亡したり所定の高度障害になったりしてローンを返済できなくなった場合、残りのローンが保険で完済されます。
団信に加入すると、万が一のときには保険金でローンの残債がすべて支払えるので、ローンのない家を家族に残すことができます。
一般的に、民間の金融機関でローンを借りる際は、団信への加入が義務づけられています。
そのため、健康状態などの問題で団信へ加入できなかった場合、民間のローンを借りることはできないということになります。
なお、保険料はほとんどの金融機関が負担してくれるので、契約者は保険料を支払う必要がありません。
メモ
フラット35や財形住宅融資は、団信への加入が任意となっています。(団信保険料は自己負担)
団信に加入できず民間のローンを利用できない人はこちらを検討するといいでしょう。
また、団信よりも、一般の生命保険会社で加入する生命保険の方が保険料が安い場合もあります。
加入が任意の場合は、比較して費用を抑えられる方を選ぶという方法もありです。
病気でもローンが免除される団信も
最近では、団体信用生命保険にもさまざまなバリエーションのものが増えています。
たとえば、
・契約者の三大疾病、八大疾病などの病気に対する保障
・リストラなどにあって収入が得られなくなった場合に対する保障
など、死亡リスクだけでなく様々なリスクに備えた団信が開発されています。
こうした団信を備えたローンを選んでおけば、仕事を長期で休まなければならなかったり、転職を考えなければならないほどの大きな病気をした場合や、勤務先の倒産などで家計が苦しくなった場合でも、住宅ローンの支払いに困らなくなります。
返済する金額を少しでも抑えられるローンを選ぶことも大切ですが、万が一のリスクに備えて、こういった団信に注目して選ぶのも1つの方法なのです。
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まとめ
- 住宅購入の際は、物件価格に加えて1割ほどの諸費用がかかる
- ローン保証料や手数料、団信の保険料などはローンによっても異なり、無料の場合も
- 諸費用がいかに減らせるかということも視野にいれておくことが大切!
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