火災保険・地震保険でリスクに備えよう

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幅広いトラブルに備える火災保険

昨日火事で家が焼けたニュースを見てしまって、何だか怖くなりました……。
もしまだローンの返済が終わっていないうちに、火事などで家をなくしてしまったらどうなるんだろう?
万が一火災にあって家を失ってしまった場合、ローンだけが残ってしまうことになりますね
それは大変だ……!
そんな事態を避けるために、住宅ローンを契約したら火災保険に加入しましょう

 

火災保険では何が保障される?

火災保険は、その補償の範囲によって大きく2つの種類に分けられます。
補償内容によって保険料も異なってきます。

1.火災保険

補償内容が限定されていて、保険料も安い保険。
火災、落雷、ガスなどによる破裂や爆発、風・瓢・雪などによる窓ガラスや屋根の破損などが一定金額までカバーできます。

2.住宅総合保険

上記の火災保険の補償内容に、自動車の衝突事故や、給排水設備の事故による水濡れ、盗難、水害などに対する補償がプラスされたものです。
火災による家の破損だけではなく、生活に関するあらゆる保障がされています

 

どちらの火災保険を選んだらいいの?ということですが……
私たちはいつどのような災害に見舞われるか分かりません。
幅広いトラブルに備えるために、できれば住宅総合保険を準備しておきたいところです。
さらに、家財補償やその他の補償を工夫した新型火災保険が各損害保険会社で用意されています。

近年天候不順が目立ってきたことで、損害保険会社が長期契約のリスクを避けるため、現在は新規加入の火災保険はの契約は最長でも1年、―括でしか結べないようになっています。

 

火災保険は自分で選択しよう!

住宅ローンを契約した際、同時に火災保険への加入をすすめられることがよくあります。
火災保険にも種類が色々あり、会社によって補償内容や料金などもさまざまです。
複数の損害保険会社の火災保険を見比べて、自分にあった火災保険のプランを選びましょう。

比較のポイントは?

複数の損害保険会社を比較するポイントは、補償内容価格です。
火災に対する補償が中心になっているシンプルなタイプと、水漏れや盗難などより広範囲の補償を付けているタイプでは、保険料に差が出てきます。
また、各種割引制度がついている場合もあります。
補償内容が同じであっても保険会社によって料金が異なってくるので、しっかり比較しましょう。

火災保険の契約は、建物の消耗分が補償から差し引かれる時価契約が一般的です。しかし、それでは同程度の建物を再び建てようと思ったときに補償が不足してしまいます。
保険料は別途必要ですが、再調達価額で契約しておくと、建物の再建費用が補償されます。

 

火災保険は保険専業のプロ代理店で入るのが安心

数年前から、政府によって進められた規制緩和の一環として、銀行でも保険商品を販売することが可能になっています
あまり知られていないことですが、銀行では保険の販売だけでなく、保険代理店としての業務もできることになっています。
この点こそが、住宅ローン選び・保険選びにも関わってくる重要なポイントなのです。

火災保険はどこで契約する?

ローンを契約する際に併せて火災保険を契約する場合、次の3つのパターンで保険会社や代理店を選ぶことができます。

  1. 契約者が自由に保険会社と代理店を選ぶ
  2. ローンを借りる銀行の系列の損保代理店で契約する
  3. ローンを借りる銀行自身が損保代理店となり、そこで契約する

自分自身が保険に詳しくないから、②③のように銀行の系列店や銀行で契約した方が楽かもしれない!と思われるかもしれません。
でも、オススメしたいのは①の「自由に選ぶ」です。

火災保険加入の際は、保険販売を専業としている代理店(通称プロ代理店)を選びましょう。
保険販売を専業としているプロ代理店のほうが当然専門知識が豊富ですし、保険会社に対する交渉力があります。
万が一マイホームが火災に遭ったときに頼りになるのはプロ代理店なのです。
自由に選べるなら、プロ代理店経由で契約するのが一番安心です。

逆に言うと、③の銀行自身が代理店となって契約というケースは、できれば一番避けた方がいいでしょう。
火災保険の事故発生時に、代理店としての事故処理実務ができる専門的な人が銀行にいる可能性が低いからです。

火災保険は、商品によって補償内容は異なりますが、火災だけでなく風水害などもカバーします。
ですが、そのことを知らずに保険金を請求しなかったという人もたくさんいます。
実務をよく知っている代理店で契約しておけば、困ったときに何かと相談に乗ってくれて頼りになりますよ。

プロ代理店の探し方

それでは、プロ代理店はどのように探せばいいのでしょうか。
保険会社の人がオススメする探し方をご紹介します。

プロ代理店の探し方のコツ

  • 損保会社のHPに行き、代理店紹介のページで代理店を検索。それぞれのプロフィールや専門分野などをチェックして選ぶ
  • 近くにある損保会社に連絡をして、「信頼できる代理店を教えてほしい」とお願いする

ローン借入先の銀行で、「当行でも火災保険を扱っていますので、一緒に契約できますよ」と言われるとつい勧められるままに契約してしまう人も多いと思います。
保険会社や代理店は、契約者が自由に選ぶことができるということを知っておきましょう

 

地震による火災もカバーできる地震保険

火災保険のほかに、もう一つ大切なのが地震保険
地震による火災や水害などの被害を補償する保険です。
最近、地震多いですもんね。
いつどこで大きな地震が起こるか分からない、そんな状況からマイホームを守るために、地震保険についても知っておきましょう!

 

地震保険とは

地震や火山の噴火、それによる火災や津波、住居の損壊などの被害を補償するための地震専用の保険です。
未曾有の被害をもたらした東日本大震災や、2016年の熊本地震。最近では関西でも震災がありました。
近年、日本の大地震の頻発により、地震保険に対する注目がよりいっそう高まってきています。

地震保険は火災保険とセットで加入しよう

地震保険は、必ず火災保険とセットで加入するもので、単独で地震保険だけに入ることはできません
(すでに火災保険に加入している人が、後から追加で地震保険に加入することはできます。)
地震保険の契約金額は、火災保険の30~ 50%までとなっています。そのため、最大でも建物の半額程度(建物は5,000万円、家財は1,000万円が限度)までしか補償されません。

注意ポイント

火災保険は、火災によって家を失ってしまった場合に適用される保険です。
ですが、通常、地震が原因で起こった火災については、地震保険のみが適用されることになります
火災保険に加入していたとしても、地震保険に加入していなければ、地震を原因とする火災には保険金が支払われないのです。
そのため、火災保険と地震保険は必ずセットで加入しましょう!!

地震保険の加入はお早めに!

地震保険の保険料

そもそも、地震保険の保険料の金額ってどのようにして決まるのでしょうか?
実は、地震保険の保険料は建物の構造所在地で決まります。

地震保険は地震で住宅が損害を受けたときの補償ですから、当然地震の被害を大きく受けやすい住宅ほど保険料が高くなります。

具体的には……

建物の構造

建物はその構造によってイ構造とロ構造の2種類に分かれます。

イ構造……主に鉄骨造、コンクリート造の建物
ロ構造……主に木造の建物

イ構造よりロ構造の方が保険料が高いです。

所在地

地震が頻繁に起こる土地や、大きな地震が発生したとき大災害が起こると予想される地域では、保険料が高くなります。

同じ構造の建物であっても、所在地の違いによって、最大約3倍も保険料に差がつくことがあります。

地震保険の保険料は値上がりする!?

このように、地震保険の保険料は地震の被害の受けやすさによって変動するため、見直しがなされています。

地震保険の保険料は2017年1月に改定されました。値下げされた地域もあるのですが、全国平均で見ると大幅な値上げとなっています。
さらに、2019年1月にもすでに改定が決まっています。
今回も、ほとんどの地域で値上げされるようです。

2019年1月 地震保険制度改定の概要

参考:一般社団法人日本損害保険協会

 

メモ

地震保険の契約期間は最長で5年です。
そのため、値上げ傾向が見られる地域では、最長の5年で契約しておけばその間は契約時の保険料が適用されるため、保険料改定による値上がりを避けることができます

また、地震保険料控除の制度を利用して税金の還付を受けるのもひとつの手です。
所得税で最大5万円、住民税で最大2万5,000円を、総所得金額から差し引くことができます。

 

大事な家を災害から守るために、保険の存在はとても重要なんだなあ。
それぞれの保険の特徴や補償内容、保険料などについてもあらかじめ調べておきましょうね!

 

まとめ

  • 幅広い災害に備えるために、火災保険の補償内容は要チェック
  • 火災保険は、いざとなったときに頼れる「プロ代理店」で契約
  • 地震による火災は火災保険で補償されない!火災保険と地震保険はセットで加入しよう
  • 地震保険は早めの加入で諸費用を抑えられる可能性も

 

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