持ち家と賃貸どっちが得?マイホームを取得するメリットとは

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この前住宅展示場の営業マンに、「賃貸で家賃を支払い続けるのは無駄だから、マイホームを買ったほうがいいですよ!」と言われました。
よく聞くうたい文句ですね。
でも、家を買うにしても頭金がいるし、毎月のローンの返済を考えると、賃貸で家賃を払った方がいい気も……
実際、家を買うのと借りるのはどっちが得なんですか?

 

持ち家VS賃貸!お得なのはどっち?

持ち家と賃貸ではどちらが得なのでしょうか?
例として、分譲マンションと賃貸マンションにそれぞれ40年間住んだ場合のコストをシミュレーションしてみましょう。

分譲マンションは4000万円の物件を購入した場合を想定
頭金800万円、住宅ローンは金利3%で返済期間は30年
毎月の返済額は約13万5000円

分譲マンションの毎月の返済額に合わせて、賃貸マンションも家賃が13万5000円の物件を借りた場合を想定します。

 

分譲マンションの場合

条件設定
  • 物件の価格は4000万円(70㎡、3LDK)
  • 頭金800万円
  • 購入時の諸費用200万円
  • 月々の住宅ローン返済額13万5000円
    (借入額3200万円、金利3%、30年返済)
  • 月々の管理費・修繕積立金2万円
  • 固定資産税など年額13万円
40年の総負担額
分譲マンションの場合
頭金 800万円 800万円
諸費用 200万円 200万円
住宅ローン 13万5000円×12か月×30年 4860万円
管理費など 2万円×12か月×40年 960万円
固定資産税など 13万円×40年 520万円
7340万円

 

賃貸マンションの場合

条件設定
  • 毎月の家賃 13万5000円(45㎡、2DK)
  • 共益費 月額5000円
  • 入居時の費用40万5000円(引っ越し時を除き2年ごとに発生)
    (礼金2か月、仲介手数料1か月。6年ごとに発生)
  • 更新料13万円
40年の総負担額
賃貸マンションの場合
家賃 13万5000円×12か月×40年 6480万円
共益費 5000円×12か月×40年 240万円
入居費用 40万5000円×6回 243万円
更新料 13万5000円×19回 257万円
7220万円

 

シミュレーションの結果、40年間の総負担額は分譲マンション、賃貸マンションともに7000万円台前半になりました。
あまり大きな差はないんですね!
結局のところ、コストのみの比較した場合は「買うのも借りるのも差はない」と言えます。
なので、「家賃を払うのが無駄だから購入を検討する」というのは間違っていますね。

 

家を買うメリットって何?

じゃあ、家を買うメリットって何なんでしょう?
コスト面のメリットとしては、たとえばこんなことが挙げられますよ。
  • 住宅ローン控除によって、所得税・住民税が安くなる
  • 団体信用生命保険に加入していれば、万が一のときにもローンの負担なく家族に家を残せる
  • さらに、団体信用生命保険に加入すると、生命保険の保障額を減額できる

持ち家のメリット

国の税制優遇を受けられたり、ムダな保険を見直すことができる

 

また、きちんとした資金計画を立てて返済すれば、ローン返済後の住居費がほとんどか
からなくなるので、老後に対する不安が解消されます。

持ち家が賃貸と違うところは、住宅ローンの返済が終われば住居費の負担が税金などの維持費のみになるため負担が激減するという点です。
40年間のシミュレーションではそれほど差がないですが、期間が長くなるにつれて持ち家のメリットは大きくなります。
例えば、定年で仕事を辞めて年金生活になった際、現役時代に比べて収入が減少することが考えられます。
退職前に住宅ローンの返済を終わらせていれば、その後の生活は安心して過ごすことができます。

持ち家のメリット

★ローンを返済すればあとはラク!

 

それから、住宅を購入することの最大のメリットは、「マイホームを手にしたという満足感」ではないでしょうか?
たしかに、「いつかはマイホームを」という思いは何となくありますよね。

持ち家のメリット

★あこがれの一国一城の主に!

 

そのほかにも、
  • 賃貸物件に比べて居住性能が高い
  • 自由にリフォームができるのでライフスタイルに合わせて柔軟に変えられる
といったことがメリットとして挙げられます。

 

マイホーム購入はメリットだけではない

持ち家はメリットがたくさんありますが、当然デメリットもあります!

 

持ち家のデメリットとしてまず挙げられるのは、長期間にわたる住宅ローンの返済によって費用が固定されてしまうということです。
賃貸の場合は、家族構成が変わったり、収入が減少して家賃の支払いが苦しくなったりしたとしても、家賃の安い物件に住み替えることができます。
持ち家の場合は、家を購入した時点でその先何十年にもわたる固定費が確定してしまいます。
そのため、自分のの身の丈に合っていない物件を購入したり、無理な返済計画を立てて住宅ローンを借りたりすると、ローンの支払いができなくなって売却しなければならなくなってしまうことも起こり得ます。

 

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